おしがくノート
【No.373】ウクライナとロシアには
ウクライナとロシアには、旅で出会った思い出の人がいます。そんな両国ですが、現在は一触即発の緊迫した状況。決して対岸の火事ではないし、戦争はあってはならない。平和へと向かうのか、戦争へと向かうのか。そのわずかな違いの源流は、一人の人間であることを私たちは忘れてはならないと私は思う。国同士ではなく、人間対人間であるという構図と共に、地球の一員であるという視点をどこまでも忘れてはならない。私はそう思う。
4年前、スロバキアで、ウクライナのYanaさんに出会いました。美しい優しい女性でした。一緒に食事をし、ペルーのソルマリ、アルゼンチンのフランコと一緒に夜のブラチスラバ城を一緒に散歩したのを覚えています。お互いの国について話したとき、Yanaがうらやましそうに、さみしそうにほかの国に住みたいと言っていたのを思い出します。国の政治がひどいこと、国民が自分の国に希望を持てていないことを話していました。いつか別の国で暮らしたいと強く願っていました。
今、ウクライナとロシアの情勢が一気に緊迫してきました。名前は忘れてしまいましたが、ベルリンの宿で仲良くなったロシア人の方も私にとって縁のある人。人の顔が浮かぶ場所で戦争が起きかねない状況になっていることに胸が締め付けられる思いがします。
地球から見れば、一個人の小さな体験ですが、憎しみは憎しみを生むだけだという経験をしました。それはそんな生易しいものではなく、憎しみにまみれた人生は私が初めて感じた本物の地獄だったように思います。人の優しさと、時間、精神闘争を経て憎しみを浄化し、それすら感謝に変えることができた経験は私にとっての、人生最高の宝物になりました。
ウクライナとリシアには、顔が思い浮かぶ仲間がいます。国という概念を超越し、人と人が人間らしく平和的に結びつき、互いに受容し、助け合っていくためにも対話を通した平和の道を歩んでいかなければならないと思う。今できることは、軍事行動を回避し、彼らの平和を祈ること。あとは今いる場所で、地道な草の根運動で、平和の連帯を広げていくこと。そこにつなげてみせるとの決意をもって、自分にできることを精一杯取り組む。
どうか、世界が平和でありますように。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
楽しく生きよう^_^🌸