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【男性教員限定】育休のリアルな体験と上手な活用方法

【男性教員限定】育休のリアルな体験と上手な活用方法

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はじめに

今、巷では「イクメン」ブームが巻き起こっています。育児に関して男性も高い関心を示すようになりました。女性と男性がともに社会に参画することが求められる現代の社会的要請に沿う形で社会構造が変化しつつあります。

さて、教員の方々も含めた全ての労働者は、労働者でありながら一人の家庭人という側面があります。近年、声高に叫ばれている「ワーク・ライフ・バランス」という言葉にもあるように、「仕事と私生活のバランスを工夫する」ことが大切です。少しだけ言い換えると、「仕事も家庭も疎かにしない生き方」の模索が続けられています。

旧来、育児や親の介護などのような私生活における家族の課題に関して、これまでは初期対応と継続対応を求められてきたのは女性でした。しかし、女性の社会参加が進んだことにより仕事に従事する女性が増えたため、男性側の理解と協力体制が大きく求められるようになりました。そういった背景を伴って、「イクメン」ブームが徐々に高まっていきました。

 

1、男性の育児休業の実現のために

夫婦共働き世帯は、今の日本ではさほど珍しくない家族の形態です。古くから日本には、「男性は外で仕事をし、女性が家庭を守る」という性別役割の価値観が根強く残っています。こういったジェンダーバイアスが掛かった視点からは、「男が育児をするのか?」といった疑問視をされることが多いことから、男性が育児休業を取得する際には上司(とくに高い年齢層を生きる男性上司)の理解が得られるかどうかに命運がかかっているといっても過言ではありません。

2、育児休業の取得者の声

それでは、育児休業を取得した男性は、どのようにして調整を重ねていったのでしょうか?

(ⅰ)早めに校長に相談した男性教員のケース

このケースでは、「校長先生に相談しましょう」という意見がポイントです。

校長先生の理解を得てから、徐々に周囲の理解も得ていくという方法をとりました。この男性教員は、ある学習会で育児休業を取った男性に講演をしてもらった際に、はじめて実際に男性で育休を取った人に会ったということです。その講演者の方が、二人目の子どものときに育休を取ったと聞いたので、私も三人目のときに取ろうかな、と思ったそうです。具体的に職場の理解をどのように得ていったのかというと、その講演で「早いうちに校長先生に話した方がいい」というアドバイスをしていました。この男性教員が勤める学校の校長先生は「家庭や地域を大事にしないと、目の前の子どもたちも大事にできない」とおっしゃる方だったので、理解を得ることができました。

(ⅱ)育児休業を一年間取得した大阪市では前例のないケース

「イクメン」という言葉が流行ってもなお育児休業は、女性が取ることが多いのが現状です。そういった現状を鑑みると「男性教員が一年間育児休業を取得」と聞くと、大きく驚かれる方もいらっしゃるかと思います。

育児休業を一年間取得したよしもとあきふみさんのケースでは、大阪市ではほぼ前例のない取得でした。よしもとさんは、育児休業の期間中にブログを通して自身の生活についての情報発信を続けられました。

よしもとさんも、最初は校長先生と教頭先生に相談して、その後に同僚に相談するという順番で話を進めていきました。校長先生や教頭先生、そして男性の同僚達からも叱咤激励されて、育児休業を迎えました。

 

よしもとあきふみさんのブログはこちらです。

https://ameblo.jp/asahi-iroha/

3、育児休業の取得者の声から見えてきた今後の課題

実は、男性教員が育児休業を取得する際に、障壁となるのはこの記事の冒頭でも扱ったジェンダーバイアスといった意識的な問題だけではありません。女性教員と男性教員では、男性教員のほうが役職に就く門戸が広く開かれているという現行の教育現場の体制の歪みにも課題があります。役職があるがゆえに仕事を優先すると、必然的に育児休業が取得しづらかったり、取得できても短期間に限られるなどという事態が発生します。

この状態を、うまく的を射た表現で表している意見があります。それは、「学年主任であり、中三クラスの担任の男性教員が育児休業を取得しやすい教育現場を目指す」という意見もあります。学年主任は、学年の教務を統括するリーダーであり、教育現場のおいては長期間にわたって不在だと困るポジションの人材です。なおかつ、中三の担任というのは、高校受験を控えた生徒たちの進路指導を任された人材であるわけです。そういった大変重要なポジションを兼務する方でも安心して円滑に育児休業を取得できる国に代わっていけば日本の教育現場の労働環境は改善された、という証になるという論理です。

まとめ

教員といっても、一人の人間として働く傍らで、新たな家族を授かる喜びを享受することが出来るような教育現場が実現されることを願います。この記事が、現在教鞭をふるっている男性教員の方々、これから教員を目指す学生の方々にとって「育児休業」を考えるきっかけの一つになれば幸いです。

 

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