過去の雑記

ちゃんと生きているか?2歳で死んでいた僕が世界を旅しながら思ったこと

ちゃんと生きているか?2歳で死んでいた僕が世界を旅しながら思ったこと

ちゃんと生きているか?2歳で死んでいた僕が世界を旅しながら思ったこと

「白目を向きカチンカチンになり放尿」

これが僕の2歳半の時の記録。

母子健康手帳に書かれている。

白目を向いて
カチンカチンになっていて
おしっこをもらしている。

我ながらなかなか笑えない状況です(笑)

実際には
その時3つ上の兄貴が
幼稚園が休みだったため
たまたま僕を発見してくれました。

「お母さん、けんじが変やよ」

僕は心肺停止の状態でしたが
急いで病院へ連れていってくれ
医師の適切な心肺蘇生のおかげで

無事に生き返りました。

僕は運がいい。

1回死んだ人生に

もう1度チャンスをもらいました。

感謝して生きる幸せ

僕は保健の授業で
この時のことを話します。

生徒は目を見開いて
びっくりしながら聞いてくれます。

爆笑してる子もいれば

笑えないですと心配してくれる子もいます。

反応はいろいろ。

それを見るのは楽しいです。

何か感じて記憶に残ってほしい。

役に立てばさらにうれしい。

生徒たちの心が少し開いた所で
『命の大切さ』

を自分なりに伝えてきました。

僕のもらった人生。

生きているからこそ

嬉しいことも楽しいことも

たくさん経験できました。

生きていることが奇跡。

だから感謝して生きられる。

僕はそう思っています。

身近な人との別れ

いただいた人生の中で
たくさん別れもあった。

自分の祖父母、おじやおば。

身近な家族だけでなく

高校や大学時代の友人。

職場の同僚や大切な教え子。

すでに何人もの身近な人が生涯を終えている。

一人一人の人生が
僕の人生に影響を与えてくれる。
背中を押してもらっている気がする。

その中の1人。
大学時代の同級生。

彼は社会人を経験したあと

同じ体育教員として働き
志半ばでガンで亡くなった。

33歳という若さだった。

闘病中の思いが
ブログに綴られ今も残っている。

https://ameblo.jp/tatsu-get-dream/entry-10934208782.html

ふとした時にそのブログを見させてもらうが

襟元を正す気持ちになる。

生きることへの彼の思いが
痛いほど伝わってくる。

彼が生きられなかった1日を

僕は生きている。

彼は同じ学部だった。
バレーボールでプロに行き

デンマークなど海外でもプレーした。
デフバレーの日本代表監督も勤めた。

そんな彼が大学のバレーの授業で

僕を褒めてくれたことがあった。

『けんじのスパイクはうまい!玄人好みのスパイクだね!』

僕の名前を呼び

バレーボールのスパイクをそう褒めてくれた。

そんな一言。

ただ、ただうれしかった。

その言葉は卒業した今でも僕に力をくれる。

僕にとって一生忘れられない言葉。

彼はもうこの世にはいませんが

ぼくの心の中にずっと火が灯っている。

『言葉の力』

彼が教えてくれました。

だから僕も人を励ませる
そういう言葉を目の前の一人に届けたい。

力のある言葉を放てる人間になりたい。

生きている限り。自分らしく。

心に火をつける。そういう人間でありたい。

The mediocre teacher tells.
The good teacher explains.
The superior teacher demonstrates.
The great teacher inspires.

凡庸な教師はただしゃべる.
よい教師は説明する.
すぐれた教師は自らやってみせる.
そして,偉大な教師は心に火をつける.

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