校長室
僕が思う、おしえるがっこう第2ステージ。
お金を払ってでも教えたい。
これはおしえるがっこうの教育コンセプトです。
おしえるがっこうでお金を払っておしえる大人たちに魅了され、1年前に私もお金を払って授業をするようになりました。
おしえることを通じて学んだこと、得たことがあります。
一つ目は、同じ夢をもつ仲間に出会えたこと。
グローバルリーダーが集い、次のグローバルリーダーたちを育てる。そんな私の夢を一緒にかなえようとしてくれる仲間たちに出会うことができました。
その先頭を担ってくれたのが、稲川望くん。それから僕たちの授業に参加したことをきっかけにMisekaiの仲間になってくれた、村上弥優さん、武田桔京くん、佐藤紅愛さん、松本実和さん、依田莉李花さん、東未來さん。これからケニアの授業をしてくれる黒野友香梨さん、カンボジアの授業をしてくれる杉田智奏さん。
ほんとうに素敵な仲間たちに出会うことができました。
二つ目は、教えることで学び続けられることに気づけたことです。
2017年にバングラデシュでの1年間のインターン生活を終えたあと、その豊かな学びが次第に風化していく感覚に陥りました。でも、おしえるという営みを体験したことで、まだ全然知らない世界がたくさんあることに気づき、もっとみんなに知ってほしいという想いが私に学び続けることの大切さを教えてくれました。
だから、私は今でも、これからもバングラデシュで得た学びと出会いに楔を打ち続けられるんだと思います。
私には今でも忘れられない出来事が二つあります。
一つ目は、『枠を飛び出せ/国際協力講座』の第12回の稲川くんの授業です。一年間の集大成の授業でしたが、僕が嫉妬するほど魅力的な授業を行ってくれました。
1年前は自分が授業をするなんて予想していなかったであろう稲川くんが、未知の進化を遂げた瞬間を見て、涙が出そうになったことを今でも鮮明に覚えています。
二つ目は、Misekaiのメンバーが授業を実施してくれた『枠を飛び出せ/国際協力講座 特別編』です。
授業が始まる直前まで緊張する高校生たちを見て、終わった瞬間に号泣する高校生たちを見て、僕も鼻水を垂らしながら号泣しました。
そんな忘れらない体験を経て、気づいたことがあります。
お金を払ってでも、教える体験をしてほしい。
実は、これこそがおしえるがっこうの第2ステージなんじゃないかと思います。
僕と稲川くんが今授業をしている『枠を飛び出せ/国際協力講座』を僕の仲間たちが授業する。
仲間たちとともに一つの授業を作り上げる。
だから僕は、お金を払ってでも僕の仲間たちに教える体験をしてほしいと思っています。
未知のステージに向かうおしえるがっこうを想像しながら、仲間たちと今を精一杯走り続けたいと思います。
いざ、未世界。
綿貫竜史
おしえるがっこう校長室