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海外の大学で学ぶ選択もあっていい!入り方の特徴やメリット・デメリットなどをお伝えします。
海外の大学に進学する人は、英語が話せたり頭が良かったりする人にしか出来ないことだと思っていませんか?
実際は、そのようなことはなく、この記事では海外の大学の進学がもっと身近になるような情報をまとめてお伝えいたします。
海外の大学進学する4つのメリット
「大学進学」と聞くと最初に、国内の大学に進学するという選択肢が思い浮かぶ方が多いと思います。しかし、進路の選択肢が多様化している現在は、国内の大学だけでなく、海外の大学も視野に入れた進路選択をすることが出来ます。
それでは、海外の大学に進学するメリットは、どういった点にあるのでしょうか?順を追ってご説明いたします。
メリット1 生きた英語を身近に感じられる実践的な経験が出来る
最大のメリットとしては、日本国内で学ぶよりも英語力が伸びやすい環境に身を置けることが挙げられます。「昨日覚えたばかりのちょっと気の利いたフレーズを使ってみよう!」と思い立ったら、すぐに使える環境で生活を送っているわけですから、そういった環境を活用しない手は有りません。
メリット2 高いモチベーションで学べる
海外の大学に進学する際には、進学先の国によって制度が違いますが進級要件の厳しさなども考えるとモチベーションの維持を含めて高い自律心が求められます。海外の大学に進学する場合は、周りの方も同じような考えをもとに留学に来ているケースが多いので、高いモチベーションが維持しやすい人的な環境に恵まれます。
メリット3 国際感覚を養うことによって、幅広い視野を身につけられる
日本はほぼ単一民族で成立している島国なので、普段はあまり意識することのない国際感覚を身につけることができます。国際感覚とは、「異文化を理解する力」とも言えます。日本人としてのアイデンティティを見直すことで、日本人特有の考え方や習慣を再考する機会を得ることもできます。海外の大学に進学することによって異文化に対しての理解力が高まることが大いに期待されます。
メリットその4 TOEFLのスコアもさほど高くなくても良いケースもある
簡潔に説明すると、TOEICが単位取得、就職、昇進のための試験である考えた場合に、TOEFLは学術的な英語に対する理解度の測定試験と捉えることができます。多くの場合TOEFL iBTのスコアが入学に求められます。たとえばイギリスの場合では、入学時に最低でも英検二級レベルの英語力(TOEFL iBTのスコアで言うと53-68程度)でも進学可能な大学があります。進学希望先の大学や国によって求められるスコアが異なりますが、高校レベルの英語を修めた方であれば進学できる大学もありますので、進学希望先の大学がどの程度のスコアを求めているのか、海外進学を決めた段階で事前の入念なリサーチが必要です。
TOEFLのスコアは、大学独自の出願書類、複数の他者による推薦状、英語による高校三年間の成績証明、英文のエッセイなどと同等に重要な評価対象ですので、念入りに対策を練られることが大切です。
また、大学に提出するTOEFLのスコアは、出願までに用意する必要が有ります。ご自身のTOEFL iBTのスコアが、進学希望先の大学の要求水準に達しない場合は、入試を勝ち抜くこと自体が危うくなります。詳しくは、TOEFLの実施団体ETSのホームページをご覧下さい。
https://www.ets.org/jp/toefl/ibt/about?WT.ac=toeflhome_aboutibt_180910
ちなみに、TOEFLの点数とは直接的には関係ありませんが、アメリカ国内での就学者向けの学生ビザをアメリカ政府に申請したりしなければならないということにもご留意ください。
海外の大学に進学する際に注意するべきこと
ただ漫然と留学してしまうとデメリットが発生する場合もあります。留学先の現地でしか体験しえないことをしっかり体験してきたり、語学力をひたすら鍛えたり「行ったからにはタダでは帰ってこない」という強い自律心を求められる点は覚悟が必要です。
学力のみではない入試の違い
日本における入試と海外の大学における入試は、どういった点で異なるのでしょうか?
例えば、アメリカの大学に進学するには、SATという試験を受ける必要がありました。ところが、2016年に入試改革が行われ、SATは新しい試験に移行しました。新しい試験は「コアリッション・アプリケーション」というのですが、アメリカ国内の9年生(日本でいう中学三年生~高校一年生)から利用できるインターネット上のサイトに個人的な実績(学業面と生活面)を蓄積していきます。データが一元管理されるこのシステムが導入されたことで、大学側と受験者側それぞれにメリットが生まれました。
大学側のメリットとしては、長期的な視野に立って「これからの伸びしろが期待できる」人物を合格させられるように変化していくと考えられています。経済的な背景などが原因で埋もれている潜在的な人材を発掘することは、学業面のみならず人物面においても優秀である人材を輩出する役割を期待されている昨今の大学に対する社会的要請です。
他方、受験者側のメリットは、「コアリッション・アプリケーション」によって、大学の進路指導担当教員や大学のアドミッション担当者(入試の担当部署の人物)とのつながりがより一層身近になるということです。
今は、改革が済んだばかりなので、今はSATによるスコアを用いた入試から、「コアリッション・アプリケーション」を用いた入試への移行への過渡期とも言えます。海外の入試に関する情報をご所属の学校の進路指導の教員などと一緒に調べて最新の情報を入手するように心がけていただきたいと思います。
気になる学費はいくらくらい?
日本の大学であれば良心的な文系大学の場合は、一年あたり100万円程の学費で4年間の学生生活を送ることができます。ところが、海外(たとえばアメリカ)の大学の場合では、確実にその倍以上のお金が一年間の学費の負担額となります。また、全寮制の大学の場合は、学費以外にも寮費、食費などの負担も求められます。日本は本が安い国なので、教科書代が懐に痛烈に響くということはあまりありませんが、海外は本が高いので教科書代などについても考える必要があります。したがって進学に必要なお金の正確な情報を入手する必要があります。
ここで、一つ朗報があるのですが、「海外の大学進学・留学の希望者向けの日本国内の奨学金」や「海外の進学・留学先の大学独自の奨学金」などを活用することで高額になりがちな海外の大学の学費部分の負担額を低減することができます。
まとめ
留学先に国や地域また州によって創立された大学、私立大学のどの系統の学校を選ぶかによっても、海外の大学への進学に求められる英語力や、必要となる学費などの計算が随分と変わってきます。そういった中でも、最善の進路選択をするためには、まずはしっかりとリサーチすることが必須です。この記事を読んでいただいたことが、皆様のリサーチの足がかりになれば幸いです。